朝の忙しい時間に突然トイレつまりが発生し、水が溢れそうになる光景は誰にとっても悪夢のような出来事です。しかし、すぐに業者を呼んで高額な出張費を支払う前に、自力で解決できる可能性や、状況を悪化させないための確認事項がいくつかあります。まず最初に行うべきは、止水栓を閉めることです。便器の脇にある溝や配管の途中にあるネジ状の栓をマイナスドライバーなどで時計回りに回すと、水流を止めることができ、二次被害である床への浸水を防げます。次に、何が原因でつまっているのかを冷静に思い出してください。大量のトイレットペーパーや、本来流せるはずのお掃除シートであれば、市販のラバーカップ、いわゆるスッポンで解決できる確率が8割を超えます。この時、ラバーカップを押し込む時ではなく、引く時に力を入れるのが正しい使い方です。一方で、子供のオモチャ、スマートフォンのアクセサリー、あるいは大量の固形物を落とした自覚がある場合は、ラバーカップの使用は厳禁です。無理に押し込むことで、原因物質が排水管の奥深くへ移動し、業者が到着した際に行う作業が便器の着脱という大掛かりなものに発展し、修理費用が数倍に跳ね上がるリスクがあるからです。また、お湯を使ってつまりを溶かそうとする方法も有名ですが、熱湯を直接便器に注ぐことは絶対に避けてください。便器は陶器製であるため、急激な温度変化で亀裂が入り、便器そのものを交換しなければならなくなるという致命的な失敗を招く恐れがあります。ぬるま湯を数回に分けて流し、水位が自然に下がるのを待つのが正解です。それでも改善が見られず、いよいよ業者を呼ぶことになった際は、電話口で「いつから」「何を」「どの程度」つまらせたのかを正確に伝えることが、迅速な見積もりと的確な機材準備に繋がります。マンションやアパートなどの賃貸物件にお住まいの場合は、業者を手配する前に管理会社や大家さんに連絡することも忘れてはいけません。規約によっては提携業者が決まっていたり、過失がない場合は管理側の負担で修理できたりする場合があるからです。自力でできることとプロに任せるべきことの境界線を正しく理解し、冷静に対応することが、トイレつまりという災難を最小限の被害で切り抜けるための賢い選択となります。
突然のトイレつまりで業者を呼ぶ前に確認すべきチェックリスト