風呂リフォームを成功させるためには、事前の費用計画が非常に重要です。漠然とした予算で進めてしまうと、途中で追加費用が発生したり、希望通りの仕上がりにならなかったりといった失敗に繋がりかねません。ここでは、失敗しないための風呂リフォーム費用計画の立て方についてお話しします。まず、リフォームの「目的を明確にする」ことが大切です。なぜ風呂リフォームをするのか、現状のどのような不満を解消したいのかを具体的に洗い出しましょう。例えば、「冬場の寒さを改善したい」「掃除をもっと楽にしたい」「介護が必要になったのでバリアフリーにしたい」など、目的によって必要な工事内容や設備のグレードが変わってきます。目的が明確であれば、無駄なオプションを削り、本当に必要なものに費用を集中させることができます。次に、「大まかな費用相場を把握する」ことから始めましょう。ユニットバスの交換であれば80万円から150万円程度、在来工法からユニットバスへの変更であれば65万円から200万円程度が目安とされています。 この相場を参考に、まずは「全体でどれくらいの費用がかかりそうか」という概算を立ててみましょう。この段階では、細かく考える必要はありません。次に、「複数のリフォーム会社から見積もりを取る」ことが重要です。一社だけの見積もりでは、それが適正価格なのか判断できません。複数の業者から見積もりを取ることで、費用相場を比較できるだけでなく、各業者の提案内容や工事の質を見極めることができます。見積もりを依頼する際は、希望する工事内容や予算を具体的に伝え、内訳を詳細に記載してもらうよう依頼しましょう。見積もりを比較する際には、「費用内訳」を注意深く確認してください。ユニットバス本体価格、解体・撤去費用、給排水工事費用、電気工事費用、組み立て工事費用、諸経費など、何にどれくらいの費用がかかるのかを理解することが大切です。安すぎる見積もりには、後で追加費用が発生する可能性も潜んでいるため、安易に飛びつかないようにしましょう。最後に、「予備費を設ける」ことを忘れてはいけません。特に築年数の古い住宅の場合、解体を進めていくうちに、予期せぬ配管の劣化や土台の腐食が見つかることがあります。このような追加工事に備えて、総費用の1割から2割程度の予備費を用意しておくと安心です。
失敗しない風呂リフォームの費用計画