「どうせなら徹底的にきれいにしたい!」そんな思いで、私はトイレ洗浄剤を規定時間以上に放置してしまいました。結果、便器はきれいになったどころか、とんでもないトラブルに見舞われることになったのです。今回は、私の失敗談を通して、トイレ洗浄剤の放置しすぎがいかに危険かを皆さんにお伝えしたいと思います。 それは、年末の大掃除の時のことでした。普段はサッと済ませるトイレ掃除ですが、この年は特に便器のフチ裏の黒ずみが気になっていました。市販の強力なトイレ洗浄剤(酸性タイプ)を投入し、「規定は30分だけど、一晩放置すれば完璧に落ちるだろう」と安易に考えてしまったのです。夜、洗浄剤を流し込み、翌朝までそのまま放置。すっきりきれいになるはずの便器を想像して、私はぐっすり眠りにつきました。 翌朝、期待に胸を膨らませてトイレの蓋を開けてみると、そこには衝撃の光景が広がっていました。便器の底には、うっすらと黄ばみが残っていただけでなく、なんと洗浄剤が触れていたと思われる部分の陶器が、白っぽく変色してしまっていたのです!さらに、水を流すと、これまでなかったはずの「チョロチョロ」という小さな水音が聞こえてきます。よく見ると、便器の底から水がわずかに漏れているではありませんか。 慌ててメーカーのウェブサイトを調べてみると、「規定以上の放置は便器の変色や、内部部品の劣化を招く可能性があります」との注意書きが。まさに、私の身に起こったことそのものでした。便器の変色は、素人ではどうすることもできず、結局、プロの業者に相談することに。業者の方からは、「酸性洗剤の長時間放置で陶器の表面が侵質された可能性が高い。水漏れも、タンク内部のゴムフロートが酸で劣化してしまったのかもしれません」と指摘されました。 結局、便器の交換とタンク内部の部品交換で、数万円の出費が。安易な気持ちで洗浄剤を放置しすぎた代償は、あまりにも大きいものでした。この苦い経験以来、私はどんな洗剤を使う時でも、必ず「使用上の注意」を読み、規定時間を厳守するようになりました。皆さんも、私のような失敗をしないよう、トイレ洗浄剤の放置しすぎにはくれぐれもご注意ください。
あの時、トイレ洗浄剤を放置しすぎた私の失敗談